代々木の九龍城と高層ビルの「コントラスト」
JR代々木駅の西口を出て少し新宿に向かって歩けば必ず目に入るレトロな建物、それが「代々木会館」です。
いかにも昭和を思わせる建物ですが、築50年を超えたというその独特の外観は、香港にあった混沌としたビル群「九龍城(くーろんじょう)」を彷彿とさせます。
話によると会館の上層部は老朽化のため立ち入りできないとのこと。
対して東側にあるのはNTT代々木ビル。
200メートルを超える高さのとんがりビルが堂々とそびえ立っているのですが、副都心である新宿に近くても周囲に高層建築がないためか、一際目立つ存在です。
かたや開発に取り残されたような味のある老朽ビル、かたや時代の先端を行くようなスタイリッシュな高層ビル。
線路を挟んで東西に位置する二つの建物を仰ぎ見ると、なんだか長い時代を一瞬でタイムスリップしてしまったような不思議な気分になってしまいます。